ブラック企業の見分け方は？やばい会社の特徴や見極め方など共通点を解説

転職や就職を考えている人は、入社した会社がブラック企業だったらどうしようと不安になりますよね。

この記事では、「ブラック企業の見分け方」をブラック企業の特徴と合わせて解説していきます。

今、ブラック企業から転職したい方や少しでも検討している方は、『doda』『ビズリーチ』などの転職サイトでまずは他の企業を見てみましょう。

「ブラック企業の見分け方」の重要なポイント

• ブラック企業とは、劣悪な環境で労働者に働かせる企業
• ブラック企業は、【求人票】や【面接】で見分けることが可能
• 公開されているデータが多いほどホワイト企業の可能性が高い
• 企業の実情を知るためにも、転職や就職にはエージェントの利用がおすすめ
• ブラック企業から抜け出すなら『ビズリーチ』がおすすめ

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ブラック企業とは？見分け方や定義

ブラック企業という言葉はすでに当たり前に使われる言葉となっていますが、どのような定義があるのでしょうか。

ここではブラック企業の定義を解説していきます。

ブラック企業の特徴や定義

厚生労働省はブラック企業に明確な定義づけをおこなっていません。

しかし、一般的な特徴として以下の3点を挙げています。

つまりブラック企業とは、労働者を劣悪な環境のもとで、過度な長時間労働やノルマを強要する企業のことなのです。

このようなブラック企業に就職してしまった場合、従業員個人での改善交渉は難しく、外部の相談窓口や労働組合に相談することを推奨しています。

ホワイト企業の特徴や定義

厚生労働省はホワイト企業について明確な定義を定めていません。

しかしホワイト企業と呼ばれる企業には以下のような特徴があります。

転職活動や就職活動の際には、上記のような特徴を持った企業を探していきましょう。

もし企業情報について不安がある場合は、転職エージェントやサイトを利用することをおすすめします。

ブラック企業の特徴や共通点

ここではブラック企業の特徴・共通点について解説していきます。

転職などを考えている場合は、当てはまる項目がある企業には注意しなければなりません。

サービス残業が常態化している

ブラック企業の典型的な特徴として、サービス残業が当たり前という点があります。

労働基準法で残業や休日出勤には限度が設けられているにもかかわらず、ブラック企業をは、度の超えた労働時間を強要しているのです。

時間外労働は、月45時間（1日あたり約2時間15分）が限度とされているため、平均的に毎月この数値を超えている場合は、ブラック企業といえるでしょう。

ノルマが多い

ブラック企業の特徴として、過度なノルマが多いという点も挙げられます。

この過度なノルマも残業が増える要因の一つとなり、悪循環の大きな一角といえるでしょう。

「優秀な社員ならできて当然」というようなパワハラに近い体質の企業は、従業員個人のマネジメントがうまくできていないという見方をすることもできます。

そのため、転職などを考えている場合は求人サイトだけでなく口コミサイトも確認しておく必要があるのです。

コンプライアンスに対する意識が低い

コンプライアンスとは、法律だけでなく社会規範・ルールに従って企業活動をおこなうことをいいます｡

社会的責任を果たし、顧客や取引先・地域社会などの利害関係者と良好な関係を維持していくことで、事業の継続につなげていくことが目的です。

しかし、ブラック企業はコンプライアンスに対する意識が低く、サービス残業やパワハラ・賃金不払いなどが横行しています。

コンプライアンス違反が改善されないのは、会社が組織的におこなっているため違反を管理する人がいない、ブラック企業の典型なのです。

離職率が高い

離職率とは、従業員に対する退職者の割合のことです。

離職率は、労働環境が悪く従業員が定着しない・過度な人員整理が頻繁におこなわれるなどというすべてマイナスな理由によって高くなります。

そのため、離職率が高い企業というのはブラック企業であるということを疑う必要があるかもしれません。

離職率は企業の公式サイトに掲載されていますが、万が一掲載されていない場合は、割合が高いため載せていないということも疑う必要があるでしょう。

男女差別がある

ブラック企業は、いまだに男女差別が大きいという点も特徴の一つです。

典型的な男社会で、経営陣や管理職は全員男性、出産や育児休暇の取得はしにくい雰囲気があるといった例が見られます。

こういった企業では、女性の出世は期待できないため、さらに女性の比率が低くなっていってしまうのです。

求人の応募条件がゆるい

ブラック企業の求人は応募条件がゆるく募集人数が異常に多いという傾向にあります。

募集人数が多いため、条件がゆるいにもかかわらず、比較的長期間求人が掲載され続けている点も特徴の一つです。

これは、退職者が多く社内の入れ替えが多いにもかかわらず、周囲にも悪評が出回っていることで応募者が集まらないことが原因に挙げられます。

そのため、応募条件がよいからと飛びついてしまうのではなく、要項や口コミをしっかり確認してから応募しなければなりません。

外面は一見華やか

外面は一見華やかであるため魅力的に見えても、実際は劣悪な環境での労働を余儀なくされるという特徴もブラック企業に当てはまります。

芸能界などはその典型例で、レッスン料という名目で安い賃金で働かせたり、手数料という名目の会社の取り分が異常に高かったり、という例があるのです。

一般人からすると、綺麗な格好の人がテレビに映る華やかな世界に見えてしまいますが、どんな業界にも裏の側面があることを知っておかなければなりません。

アパレル・ファッション業界も同じ特徴を持ち、女性が中心の世界だからこそ競争が激しく、勝者と敗者の差が大きいといわれています。

ブラック企業の見分け方【求人票】

転職活動や就職かつどうの際に必ず目にする求人票にもブラック企業の特徴が存在します。

ここでは求人票からわかるブラック企業の見分け方を解説していきます。

求人がいつも出ている

ブラック企業には、常に求人が出ているという特徴があります。

これは、悪評が広まっており応募者が集まらない・退職者が多く常に人手不足などというマイナスな理由によるものがほとんどです。

新しい求人で募集がかかっていたり、同じ求人が掲載され続けていたりとありますが、いずれの場合でも応募は控えておいた方がよいでしょう。

応募条件が悪すぎる

応募条件が悪すぎる求人はブラック企業を疑ったほうがよいでしょう。

業界や業種の平均給与と比較してあまりにも低かったり、福利厚生が充実していなかったりする場合、コンプライアンスへの意識が低い劣悪な労働環境の可能性があるのです。

そもそもあまりに相場よりも低い賃金で働かせることを前提として求人を出している企業は、管理体制が整っていないということができます。

そのため、どれだけすぐに確実に職が欲しい場合でも将来のことを考えて慎重に行動しなければなりません。

応募条件が良すぎる

応募条件が悪すぎる求人は危険ということはこれまでに述べたとおりですが、逆に応募条件が良すぎる求人にも注意が必要です。

異常に高い給与は、すでに残業代が含まれていたり、高すぎるノルマの達成が必須だったりすることがあります。

また、応募者が集まらないため応募条件をよくしてとりあえず採用後、劣悪な環境で働かせるというブラック企業の手口です。

そういった企業にだまされないためにも、あまりに良い条件だからと飛びついてしまうのではなく、口コミサイトや転職サイトをチェックしてから応募しましょう。

給与の表示が年収

給与の表示が基本給ではなく、年収の場合だとブラック企業を疑う必要があります。

年収には残業代やボーナスすべてが含まれているため、年収としては高くても月収としては著しく低くなってしまうことがあるのです。

また、もともと年収で表示されている場合、時間外労働をしても賃金が発生しないことがあります。

そのため、具体的な基本給やできれば残業代などまで詳細に提示している求人を掲載している企業を選ぶことでトラブルを避けることができるでしょう。

口コミが多い

ブラック企業には口コミが多いという点も特徴の一つです。

人はよいところを褒めるよりも、悪いところをけなす傾向が強いため、悪い噂のある企業の口コミは評判のよい企業の口コミよりも圧倒的に多く存在します。

そのため、ブラック企業かなと少しでも不安に思った人は口コミサイトの利用も非常に効果的といえるでしょう。

口コミサイトなどにも情報のない実情について知りたい人は、転職サイトやエージェントに登録して利用してみてください。

横文字や過剰な表現が多い

ブラック企業の求人に多い特徴として、横文字や過剰な表現が多いという点も挙げられます。

ブラック企業がよく使う表現としてよく挙げられるのが、「アットホームな〇〇」という言葉です。

一見雰囲気がよく働きやすい職場というイメージを持ちますが、実際は仕事とプライベートの区別が曖昧な職場であることも少なくありません。

たとえば、従業員は家族みたいなものだから飲み会参加は当たり前、職場も家みたいなものだから休日出勤は断れない、などです。

また、「未経験でも即戦力になれます！」「20代でも管理職目指せます！」などという言葉もブラック企業の求人によく見られる文言となっているため注意しましょう。

内容が抽象的

仕事内容だけでなく、給与や応募条件が抽象的な求人もブラック企業である可能性があります。

基本給や残業代の具体的な数字の表現がなかったり、応募条件に年齢制限がなかったりというのはもちろん、

「学歴不問」「やる気を重視します！」といった表現もとくに未経験の人は引っかかりやすいワードとなるので注意しましょう。

ブラック企業の面接での見分け方

就職活動や転職活動に必ずおこなわれる面接にもブラック企業の特徴があります。

ここでは面接からわかるブラック企業の見分け方を解説していきます。

面接官の態度が高圧的

面接官が高圧的であるという点はブラック企業の特徴の一つとなります。

面接官は少なくとも、応募者からは企業の顔としてみなされるため、普通であれば企業にとってマイナスになるような言動は控えるはずです。

それにもかかわらず面接官が高圧的な態度を取るということは、普段から部下にもパワハラをおこなっている可能性があるため、ブラック企業だと疑ったほうがよいでしょう。

ストレス耐性をチェックする圧迫面接の場合もありますが、そういう企業は日常からストレスのかかる労働環境であると予想できるため、どちらにせよ避けておくことが賢明です。

面接時間が異常に短い

質問が浅い内容であったり少なかったりで、面接時間が短いという場合ブラック企業であると疑う必要があるかもしれません。

ブラック企業は、慢性的な人手不足であることが多いため、よっぽどのことがない限り応募者の大半を採用します。

そのため一般的な企業の面接と異なり、応募者の細かい人柄や適正能力を知る必要がないため面接時間が短くなるのです。

また、家族や宗教・生活環境など採用に関係しない個人的な雑談が多い場合も、コンプライアンスへの配慮が低い企業だと判断できるでしょう。

その場で採用が決まる場合も、人手不足であるブラック企業である可能性が高いため、一度保留にするなど慎重に検討しなおす必要があります。

社内の雰囲気が暗い

ブラック企業は、従業員の雰囲気が悪く社内全体の雰囲気が暗いことが多いようです。

そのため面接の際には、従業員同士のコミュニケーションが取れているか、誰かが怒られていないかなど、可能な範囲でチェックしてみてください。

劣悪な労働環境によって疲れ切っているため、ビジネスの基本であるあいさつさえまともにできない従業員が多い場合は、ブラック企業を疑いましょう。

社内が汚い

ブラック企業の特徴として、オフィス全体が汚いという点があります。

一般的な企業であれば、少なくともお客様である応募者に見られる部分には気を遣って整理しておくでしょう。

しかしブラック企業の場合、連日の過重労働によって従業員に気を遣う余裕がないため、散らかったままでも気にしないのです。

また、書類が山積みに置かれているような企業は、機密文書などの書類や大事なデータの扱いが雑、つまりコンプライアンスへの意識の低いということがわかります。

応募者の質問への回答が曖昧

面接官が応募者の質問にすぐに明確に答えられない場合、何かしら不都合な理由があると疑う必要があるでしょう。

ブラック企業は、サービス残業や休日出勤が多いということは前述したとおりです。

ブラック企業は、劣悪な環境での労働が法律違反であることをわかっているため、不都合な内容についての質問をされても答えることができません。

そのため、企業情報について公開していないデータがあればあるほど、その企業はブラック企業である可能性が高くなるということなのです。

ブラック企業を見分けるおすすめの情報収集

転職エージェント・サイト

ブラック企業を見分けるためにまず利用してほしい方法として、転職エージェントやサイトがあります。

転職エージェントとは、各企業と精通しているため、ブラック企業のような悪質な企業はまずおすすめされる心配がありません。

また、企業情報を知ることができるだけでなく、面接対策やレジュメ（職務経歴書）などの書き方のアドバイスをしてもらうこともできます。

そのため、就活や転職を考えている人は、とりあえず登録しておいて損はないでしょう。

就職四季報

ブラック企業を見分けるための方法として、就職四季報というものがあります。

就職四季報とは、東洋経済新報社が出版している、企業に関するさまざまな情報が掲載されている企業情報誌です。

就職四季報に掲載されているおもな内容は、以下のとおりです。

求人サイトや転職サイトには掲載されていない、企業の詳細なデータまで確認することができるため、就活だけでなく転職の際にもおすすめです。

参照：就職四季報2024 | 就活には就職四季報

口コミサイト

元従業員や実際に今も働いている人たちのリアルな声が聞ける、口コミサイトも確認してみましょう。

しかし、だれでも自由に投稿できるSNSなどの場合信憑性に欠けるため、できれば登録が必要なサイトを利用することがおすすめです。

厚生労働省のブラック企業リスト

ブラック企業を見分けるために非常に信頼できるデータに、厚生労働省が発表している公表事案というものがあります。

正式には、『労働基準法令違反にかかる公表事案』というもので、一般的にブラック企業リストと呼ばれるものです。

その名のとおり、労働基準法に違反した企業が載っています。

参照：労働基準法令違反にかかる公表事案

就活や転職時に気を付けたい注意点

年収アップや労働環境の改善などを期待できる転職ですが、注意しなければならない点があることも覚えておかなくてはなりません。

ここでは、就活や転職時に気を付けたい注意点を解説していきます。

年収が下がることもある

転職は場合によっては、年収が下がることもあるということを覚えておかなければなりません。

とくに未経験者の就職の場合、前職でそれなりにもらっていると年収が大きく下がってしまうこともあります。

これは、未経験の場合研修から始まることが多いため、年収が下がってしまうのです。

年収が下がってでもやりたいことを優先するか、安定を求めて今のまま頑張るか、これは自分にしか決めることはできません。

もし、転職を迷っているのであれば、まずは転職サイトに登録してみて求人情報をみてみることもおすすめします。

理想が高すぎると失敗する

転職して希望の業界に入れたとしても、理想どおりの仕事ができるとは限りません。

たとえば、子どもとの関わりが好きで教育業界に入っても、実際は書類作成などの事務業務で勤務時間の大半が終わる、ということもあります。

また、そもそも理想が高すぎる場合、その業界に入ることさえ難しいかもしれません。

そういったギャップによって仕事のもちベーションが下がることを防ぐためにも、現実的な情報を知ることができる転職エージェントやサイトを利用することをおすすめます。

軽い気持ちで始めない

転職活動は一時の感情の昂りによって始めることはおすすめしません。

たとえば、一時の感情の昂りによって将来のビジョンがはっきりしていないまま仕事をやめてしまった場合、転職はうまくいかないことがあります。

それでも元の職場に戻ることはできないため、焦ってさらに悪い方向に進んでしまうこともありえるのです。

どんなに理不尽な目にあったとしても、退職は次の仕事が決まってからにしましょう。

自力での転職には限界がある

自分だけの力で求人サイトを使って転職活動をしてもなかなか希望通りの転職にはなりません。

求人サイトに載っている情報だけでは、転職を決めるには足りないことがあります。

また、とくに転職が初めての場合だと、レジュメ（職務経歴書）の書き方や中途採用の面接対策などが不十分なこともあるのです。

中途半端な転職になってしまうことを防ぐためにも、転職エージェント・サイトを利用することをおすすめします。

エージェントの利用には、一般的なサイトには公開されていない求人情報を見ることができる、アドバイザーから直接転職のアドバイスをもらえるなどのメリットがあるのです。

転職におすすめの転職エージェント・サイト5選

ここでは転職におすすめの転職エージェント・サイト5選を紹介していきます。

ビズリーチ

出典：ビズリーチ

ビズリーチは、幹部や管理職人材向けの求人の掲載も多いハイクラス転職サイトです。

3分の1以上の求人が年収1000万円以上という大きな特徴があります。

求人数は多くありませんが、そのぶん厳選された企業と直接コンタクトが取れるという点も大きな魅力です。

マイナビエージェント

出典：マイナビエージェント

マイナビエージェントは、業界ごとに事情に通じた専任のアドバイザーが在籍する転職エージェントです。

2021年には20代の転職エージェント満足度NO.1を獲得しています。

また、アドバイザーから、リアルな企業情報を聞くことも可能です。

リクルートエージェント

出典：リクルートエージェント

リクルートエージェントは、国内NO.1の転職支援実績を持つ転職エージェントです。(※2023年実績)

中小企業から大企業まで幅広く610000件以上の求人件数を誇ります。（※2023年実績)

サポートが充実しており、面接対策や職務経歴書の書き方のアドバイス・添削までしてもらうことが可能です。

リクルートダイレクトスカウト

出典：リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス転職の人向けの転職スカウトサービスです。

年収800万~2000万円の求人も多数掲載されています。

また、匿名のレジュメ（職務経歴書）を登録するだけで、企業から直接スカウトしてもらえる効率的な転職活動が可能なサービスです。

doda

出典：doda

dodaは、海外の求人も掲載されている非常に規模の大きい転職エージェントです。

公開求人だけでも180000件を超える業界最大級の求人数を誇ります。（※2023年実績）

また、多種多様な職種への転職が可能なサービスです。

ブラック企業の見分け方まとめ

この記事では、「ブラック企業の見分け方」をブラック企業の特徴と合わせて解説してきました。

「ブラック企業の見分け方」の重要なポイントは以下のとおりです。

ブラック企業とは、労働者を劣悪な環境のもとで、過度な長時間労働やノルマを強要する企業のことです。

ブラック企業には【求人票】や【面接】などにほかの企業と異なる特徴があるため、見分け方を身につけることで、ブラック企業に入ってしまうことを事前に防ぐことができます。

正しい知識を身につけて、転職や就職を成功させましょう。

※本記事はマイナビ社とのタイアップ記事となります。